HOME > 製作方法・作品 > ボリュームアンプ内臓のTDA2822Mを使って製作

100円均一『ボリュームアンプ』内臓のオペアンプTDA2822Mを使ったミニギターアンプ製作方法

知る人ぞ知る、『ボリュームアンプ』。この製品は、パソコンとかテレビ等の音を大きくしたい時に、それらとスピーカーの間に接続することで音量を大きくさせることができるものです。
この『ボリュームアンプ』のすごいところは、100円均一に売っていて(稀に売ってあることがある)、製品の内部にTDA2822Mというオペアンプをはじめとして、アルミ電解コンデンサやセラミックコンデンサ、抵抗、ボリューム・スイッチ、ジャック、電池ボックスが内臓されていることです。
本当にこれが100円(正確には105円)で売っていても良いものなのか!といえる程、部品も頂戴できてしまう、優れもの商品です。
このページでは、この製品をベースにミニギターアンプを作る方法をレビューしてみたいと思います♪
LetッツラGo!!!!

 ★TDA2822Mオペアンプについて
【特徴】
@LM386Nとはピン配置が異なる。従って、LM386Nの回路は使えない。
ANJM2073(オペアンプ)と互換性がある。
B2発のアンプが内臓されている。LM386Nは1発。
Cステレオにも対応できるらしい。
 ★回路図(NJM2073より)


『NJM2073 は2 回路入り電力増幅用半導体集積回路です。動作電源電圧範囲が広く、小型音響機器等のステレオ電力増幅器として最適です。』とのこと。ふむふむ・・・

 ★『ボリュームアンプ』パッケージ


とりあえず、セリアで3個仕入れてみた^ ^ 105円×3個

 ★開封


非常にコンパクト。

 ★解体作業


@精密ドライバーを準備。こちらは100均一(ダイソー)で調達。6本入り。今回使うのは「0」サイズの+ドライバー。写真では左から2本目。
A蓋は、ビスで2点止め。
Bジャーン。open♪
C基板はビスで1点止め。これを外せば、基板が取れるはず・・・。

 ★基板の登場


中身はこんな状態。基板も綺麗で、パッと見、はんだの不良もなさそう。

 ★基板取り出し


入力(プラグ)の配線と電源の配線を外して、基板を取り出しました。右の写真は光にかざしているところです。基板のパターンが透けて見えます。基板の中央に位置しているのが、オペアンプの「TDA2822M」。

 ★既存の部品の取り外し


「はんだごて」と「はんだ吸い取り線」を使って、ボリューム、ジャック(出力)、抵抗を取り外します。※はんだ吸い取り線の使い方は、こちら

 ★アンプの完成形


さて、ここから改造をしてミニギターアンプにしていきますが、まずは全体像を掴むために、完成した写真を見て下さい♪
【用意する材料】
@配線
Aスピーカー(ここでは、こちらで分解した4Ωのスピーカーを使用しています)
Bジャック
C電源(9V電池スナップ)
【凡例】
・配線の色は、『黒』をプラス(+)、『黄』をマイナス(−)にしています。
・A スピーカーのプラス(+)配線。
・B スピーカーのマイナス(−)配線。
・C ギター入力(ジャック)のプラス(+)配線。
・D ギター入力(ジャック)のマイナス(−)配線。
・E 電源のプラス(+)配線。
・F 電源ーのマイナス(−)配線。

 ★組み立て(はんだ付け)


では、早速、いっちゃいましょう〜♪といっても写真の通りに、はんだ付けをするだけです^ ^
【スピーカー】
既存の穴を再利用します。Aは1番に、Bは3番に接続するように、はんだ付けを行います。
【ギター入力(ジャック)】
これも既存の穴を再利用します。Cは7番に、DはGND(4,6番)に接続するように、はんだ付けを行います。
【電源(9V電池スナップ)】
既存で利用できる穴がないので、基板に直接はんだ付けをしました。Eは2番に、FはGND(4,6番)に接続するように、はんだ付けを行います。

 ★総括

このように、市販の製品にちょっと手を加えてあげるだけでミニギターアンプが出来ちゃいます。
TDA2822Mと4Ωのスピーカーの組合せは、結構好きですね。ジャリジャリしていて、低音も結構出ている感じがします。500円もかからずに作れますので、『ボリュームアンプ』を仕入れることが出来れば、わざわざオペアンプを買わなくても、こっちで良いんじゃね、ってなりますよ^ ^
後は、これを好きな形・デザインの箱(筐体)に入れてあげれば、完成です!以上。

●このアンプの音色を聞きたい♪ ⇒ 音源はこちら

↑ ページの上部へ

Advertisement

Advertisement

おススメ

Q&A

inserted by FC2 system