HOME > 製作方法・作品 > はんだ付け・基板にはんだ付けする方法
世の中の製品から、はんだをとってしまったら、何も残らない!といっても良いほど、はんだ君は世界に必要な存在です。当然、ミニアンプ自作の世界にもなくてはならない存在でございます。また、基本的な技術でございます。
その歴史は古く、紀元前3,000年頃(いつ頃だ?)まで遡り・・・なんと!ツタンカーメン王のお墓の装飾品にも、はんだが使われていたといいます。『日本はんだ付け協会』という組織もあって、検定試験まで実施されちょります。
はんだ付けの職人さんが居るという。是非、お目にかかり、いつかはレクチャーを受けてみたい!そんなはんだ付けでございますが、素人の我流も我流もいいところ、の方法をご紹介します。参考にしてみてくださいまし。
オペアンプや抵抗、コンデンサ等の部品を基板にはんだ付けする方法です。ここでは、抵抗を使ってやってみたいと思います^ ^
★基板 |
100円〜売っている基板を用意します。基板には表面と裏面があって、裏面には『ランド』という丸い形をした銅箔の部分が存在します。基本的に、部品は基板の表面から差し込んで、裏面(ランド)にはんだ付けを行います。
【基板の種類】
@片面にランドがある基盤。※上記写真のような基板(ユニバーサル基板)
A両面にランドがある基盤。
B予め回路図の形がプリントされているプリント基板。など。
★抵抗 |
基板の穴に部品を通すために足を曲げておきます。長すぎる時はニッパー等で予め足を切ってもOK。
★部品を基板に取り付ける |
足を「ハの字」広げます。作業台や作業机にじかにベタ置きすると、基板がグラグラして、作業がし難いです。「基板保持具・基板固定台」のような専門の道具があれば非常に便利だと思いますが、普通の家庭には(当然、我が家にも)、こうした道具はないと思います。そこで、あみ出したのが、これ↑。
洗濯ばさみで基板の四方を挟んでしまえば、基板の下に空間ができ、基板も安定します^
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これなら、どこの家庭にでもありますよね。
はんだスタンド |
基板保持具・基板固定台 |
作業性を更に高めたい時には、基板を固定する専用の道具(←)の「はんだスタンド」とか「基板保持具・基板固定台」を購入すれば最高です! はんだスタンドは、はんだごて台の機能はもちろんのこと、ルーペや基板を固定する器具も付いているので便利です。値段も1,000円前後から購入できますので、要チェックです! |
★予備加熱 |
いよいよ、はんだ付け作業入って行きます。
【準備する道具】はんだごて、こて台、スポンジ(こて先クリーナー)
はんだごてが十分加熱してきたら、こて先をスポンジで綺麗にします。写真のように、先端に何も付着していなくて、銀色にピカッとなっていたらOK!
この状態で、はんだ付けをしたいランドに照準を合わせて、はんだごてをランドに押し付けます。はんだ付けをする前に予備加熱を加えることで、はんだ付けをする時に、はんだがなじみ、仕上がりも良くなります。
★いざ、はんだ付け |
次に、はんだを用意して、部品の根本(ランド)に「はんだごて」と「はんだ」を押し当てます。はんだを、ちょうど良い量に溶かしたら、まず、はんだを離します(はんだごてはそのまま)。その次に、はんだがランド上に広がり溶けて良い形(山のような形)になったら、はんだごてを離します。この時、はんだはランド上に綺麗に広がっていきますので、綺麗に広がらない時は、ランドが汚れていたりしますので、はんだ付けする前にランドをチェックしておきましょう。
この辺の感覚的なところは、実際にやってみた方が理解するのが早いと思います。是非、チャレンジしてみて下さい♪
※写真のように、はんだごての先端が黒焦げ状態のまま、はんだ付けをしてはダメ。
はんだが、写真のように、円錐か丸型の形になっていればOKです!最後に、部品の足を切断したら完成です。
配線と部品を直接はんだ付けする方法です。ミニアンプ製作では、スピーカー等の極性(±)がある部品がありますので、+側の配線と、−側の配線で色分けをする等の工夫をすると人目で配線の流れがわかって、ちょっと便利ですよ♪
★配線のビニール被覆を剥がす |
ニッパー |
ストリッパー |
配線を用意して、ビニールの被服を剥がします。 被覆を剥がすために、ニッパーやストリッパーといった道具を使います。 ニッパーの場合は、ビニールで覆われている中の金属製の線を合わせて切断しないようにしましょう。 なれれば難しくない作業です。 |
★はんだ付け(可変抵抗) |
部品(写真は可変抵抗)と配線をはんだで接着する前に、それぞれに、予め予備のはんだ付けをしておきます。はんだごてで熱を加え、はんだを溶かしながら、配線の先端を部品の穴に通します。部品側と配線側のはんだが馴染んで同化したら、はんだごてを離します。
ボリューム(可変抵抗)やスイッチ、スピーカー等の部品は、こんな感じではんだ付けをします。以上。